「とうロボ2018」に参戦してきました -その2-
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みなさんこんにちは.指導教員の上野です.
先日公開した記事で,名古屋工業大学で開催されたとうロボ2018に参加してきたことをお伝えしました.
今年の大会は名古屋での開催で,日帰りだととてもしんどいので(運転手の上野が),その日は一泊することにしました.
次の日は観光!と行きたいところですが,せっかくなので皆の勉強にもなると思い,トヨタ産業技術記念館 を見学してきました.
施設に入るとまず,環状織機が迎えてくれます.
この機械は1942年に製作された織機(布を織る機械)ですが,現在でも動く様子が見れるようになっています.
メンバーたちから漂う疲労感が気になりますね
現在では自動車で有名なトヨタですが,この織機を開発するところから始まったんだそうです.
展示スペースでは,織機を開発していた時代から,自動車産業に参入する時代,そして現代まで,様々な機械や器具が展示されており,しかもそのほとんどが現在でも動いて,実際にモノを作り出す様子が見れます.
また,機械を動かして実演するだけでなく,例えば最初の織機の部分では,綿花がどのようにして糸になり,またどのようにして布が織られるかについても学ぶことができます.
自動車の部分では,自動車のエンジンやトランスミッション,ステアリングなど各要素の仕組みについて学べ,さらに生産の工程についても知ることができます.
どの展示もとても興味深く楽しむことができました.
個人的には,加工の実演コーナーで鍛造(鉄を叩いて強くする)の実演が一番おもしろかったです.
鍛造については,大学の講義などで学んだことはありましたが,実際に見たことはありませんでした.
鉄を1200度まで加熱し,200トンのプレス機で3段階に分けて鍛造していましたが,ひと時も目を離すことができないほど熱中させられました.
学生たちも相当楽しかったのか,実演後も係の方を質問攻めにしていました.
そんな学生たちの意欲を感じてか,実演で出る廃材をいただくことができました.
今回の実演では,エンジンのコンロッドのミニチュアを製作していました.
実際に手で触れるのもいい経験です
学生たちにとっていい勉強になればと思い,この場所を選んだわけですが,自分の方が盛り上がっていたかもしれません.
楽しみながらも学生たちの様子を観察していましたが,なんとなく,自分たちがこれから学ぶことがどんなことかは実感することができていたように思います.
トヨタ産業技術記念館は機械工学を勉強するすべての人たちに見学してもらいたいくらい,とても刺激的で楽しめる場所でした.
まだ行ったことがない方はぜひ足を運んでみてください.