皆さんこんにちは,指導教員の上野です.
これから3回にわけて,関東春ロボコンに参加した新2年生の,大会を終えての感想を掲載していこうと思います.
新年度が始まったいま,プロジェクトへの参加を検討している新入生の方にとって,皆さんの先輩がどのように活動して,何を思ってきたのかが参考になればと思います.
今回は,チームリーダーの吉野君と操縦者の田村君の感想を紹介します.
春ロボコンの感想 工学部機械工学科 2年 吉野瑞樹
ロボコンに参加して初めての大会で,とても大変でしたが,それでもやり遂げた後の満足感はかけがえのないものでした.
まず,私は高校では普通科に所属していたため,機械についての勉強は大学に入学してからでした.
活動開始当初は,ロボットをみんなで協力して作り上げ,試合で動かすこと自体が未知の領域で,大会に出場できるかとても不安でした.
実際に活動が進行していくと,数々の問題にぶち当たり,その不安はどんどん大きくなりました.
しかし,少しずつですが,そうした問題を解決していくうちに,当初考えていたイメージ通りのロボットの動作が実現できるようになると,不安を打ち消すように,自分たちのロボットへの期待が増していきました.
また,日々完成に近づいていくロボットに心躍らされました.
大会直前にはなりましたが,ロボットが試合を出来るようになった時には何とも言えない達成感に包まれていました.
最後に大会を終え,次の大会では,今回の反省を生かして自分たちが作りたいロボットを作れるように技術を磨いていきたいと思いました.
試合中,操縦者の田村君(右)に指示を出す吉野君(左)
春ロボに参加してみての感想 工学部機械工学科 2年 田村一真
東京工科大学プロジェクトRに参加し始めて約11か月,自らが参加する初めての大会が,2019年3月21日に高尾の森わくわくビレッジで行われた関東春ロボコンでした.
参加が決まったのは去年の12月で,機械班4名,制御班2名,回路班1名の計7名でチームを編成し,活動が始まりました.
(ロボットを作るとき,東京工科大学プロジェクトRでは機械班と制御班,回路班に分かれて活動を行います.)
目標は大会で勝てるロボットを作ること.
大会本番までたくさんの問題がありましたが,無事,準優勝という結果を残すことが出来ました.
この全力疾走だった4か月で自分が特に印象に残ったことが,制御班のメンバーの見直しです.
具体的に言えば,関東春ロボコンの制御が,もともと2人体制だったのが,自分一人になってしまったということです.
初めて出る大きな大会で,その大会にでるロボットの制御を自分一人でやるとはプロジェクトに入るときには考えもしませんでした.
しかし,自分が一人で制御するということを決定するときには「できる」と確かな自信が不思議と生まれました.
これはおそらく,ロボコンの活動をしてからの経験が恵まれたものだからだったからと思っています.
東京工科大学プロジェクトRには,ロボット製作の知識がない人でも一から学べる教育プログラムがあります.
こうして一年足らずでロボットの制御ができるようになったのは先輩方,先生の協力,そして,ロボコンに必要な知識を短時間で学ぶことができるプロジェクトRの教育プログラムあってこそだと考えています.
今回の春ロボコンで学んだ技術,そして決勝で負けた悔しさを胸にこれからも制御班として進んでいきます.
最終目標はNHK学生ロボコンでの優勝!!
そのために,まずは汚いと言われたプログラムをきれいにするところから.
そして,より高度な全自動制御のロボットプログラムの作り方を学んでいきたいと考えています.
やっぱり,全自動ロボットはかっこいいですからね!
以上,春ロボコン制御班リーダー・操縦者,田村一真でした.
練習で磨いた華麗な操縦テクニックでロボットを操る田村君(右)
この大会では,ロボットの自動制御も必須で,田村君は自動制御プログラミングも担当した
写真は自動制御前にロボットの位置を決めている様子
第1弾,いかがだったでしょうか?
不安が大きかったものの,チャレンジした結果,自信が得られ,今はすでに視線は次の大会を見据えているという吉野君と,
苦労も多い中,活動開始当初からコツコツ身につけた基礎技術を集約し,ロボット制御技術を確率,そこから先の発展も考えている田村君.
どちらも不安はあったようですが,最後はやってよかった,また次につなげたいという意思が感じ取れ,とても頼もしく思います.